2020/12/30
私は、ずっと、日本の教育はおかしな方向に行っているなぁと、感じていました。特に、大学受験生が、「大学共通第一次学力試験」が1979年(昭和54年)から、マークシート方式が生まれた。それまでは、記述式だった。となると、41年間もこのマークシート方式なのだ。私も、50歳を過ぎてから精神保健福祉士の国家試験に挑戦したことがあった。その時、初めて、そのマークシートで、試験に臨んだ。しかし、結果は散々だった。記憶力が先行し、50歳を過ぎた私には、無理だと解った。特に、福祉は答えのない柔軟な寛容な支援が必要なのに、マークシートで「白・黒」をつけること自大がミステイクだと、配慮に欠くやり方に不満が生じた。
しかし、現実の社会は、その資格制度に、奔走していた。当亀の子でも、何人か、スクーリングに行き、社会福祉士、精神保健福祉士の受験をして、毎年、何人か合格して来ている。 しかし、である。折角資格を得ても、有効に活用できていない職員も出てきた。まさに、資格を得ても、失格の職員である。何故、そんなことが起きるのだろうか。まさに「論語読みの論語知らず」で、頭でっかちで、固定観念にとらわれてしまっている。私は、あぁ。やっぱり、このマークシートは、本物の資格者を作らなくしているのだなぁと、気づいたところです。まるで、「資格」だけが、先行し、「良質なサービスの提供」が後回しになっているのです。却って、資格のない職員の方が、当事者の支援を上手くやっていることが有るのです。
どうも、マークシート方式は、人間の思考回路を考えない方向にしてしまうようなのです。ということは、日本の教育は、考えさせない、方向に行っているようで、末恐ろしい気がしてきました。だから、今の現代人、今が良ければいい。そんなに深くは考えない人が多く、考えるのは、自分の利だけ考えて、「我利我利亡者」になっている人が多いですね。寛容で寛大な精神、物事を深く思い、思慮深く、優しい人は、いなくなったのでしょうか。宮城まり子さんは、「やさしい、やさしいことは つよいことよ」と、障がい者施設の「ねむの木学園」を創立なさったのです。本当の智慧は、疑うことから始まります。子どもが、「なぜ、どうして、」と、質問してきましたね。大人になっても、「良質な質問が良質な思考を生みます」マークシートでは、良質な思考は生まれません。私は、このことに、気づきました。おいおい!日本人よ。目を覚まそうよ。
当亀の子は、良質な支援サービスを提供していきますと、掲げていますので、私は、こうして早く発見できたのかもしれません。