2020/03/16
昨夜は、稲光がして、外は、虎落笛(もがりぶえ)の風が吹いていました。まるで虎が藪の竹林からヒューヒューとやってくるような怖い感じの風です。私が寝ている部屋の外も、そんな、感じです。ガタガタと、大きな音もします。虎が、屋根瓦を踏んで、ガタゴトと、迫ってくる感じです。私は、じっと、真っ暗いお部屋の天井を見上げます。お部屋は静かなものです。二重カーテンがしてありますが、微動だにせず、私のお部屋は、暗闇なのです。あぁ。私は、外は荒れ狂っていても、この私の寝室は、何事もなく、落ち着ける場所なのだと、安心することができます。しかし、人間は摩訶不思議です。外の音に敏感に反応します。まるで、本当に虎がやってきたように感じるのです。「ガタガタ、ゴトゴト」でも、いつの間にか、眠っていたようです。今朝、起きてみて、二重カーテンを開けてみました。屋根には雪が積もり、その雪が、何か所か、崩れています。あぁ。そうか。あのガタガタ、ゴトゴトは、虎の足音ではなく、雪がずった音だったのだ。何も見えないところで、想像するとは、おもしろい事だなぁ。と、
私は、今まで、沢山のメンバーから、沢山の被害妄想を聞いて来ました。天井に、男が潜んでいて、夜中になると、やってきます。狭い隙間からでも、やってきます。外で、ひそひそ話をやっていて、私の悪口を言っています。もう、怖くて怖くてやれません。そして、夜中でも、電話がかかってきていました。以前は、真夜中に、よくかかっていましたので、もう、びっくりして、夜中は、不幸があったかと思い、メンバーには、夜中の9時以降は、電話をしないでね。と、協力を呼び掛けたこともありました。だから、もう、この頃は、9時以降は、滅多にかからなくなりました。 ということは、多くのメンバーは、自分の症状として、被害妄想が自分には、あり、このことは、自分の病気なのだなということが、理解できるようになったようです。
だから、自分の病気を知ることになりますので、自分の病気をうまく受け入れられるようになったようです。
私は、もう以前から、亀の子を創立したころから、谷中輝雄先生の、「地域で生きる~精神障害者の生活と意見」の書物を、必死でよんできた。そして、先生が亡くなられて、谷中輝雄さんを忍ぶ会実行委員会が発行した、「当たり前の生活の実現をめざして」~谷中輝雄が考えたこと、実行したことの書物が、先生の「最後の本」となった。その書物には、谷中輝雄先生からの最後の「年賀状」が届いていた。その「年賀状」を挿めている。私の「宝物」でもある。そして、ここ最近では、SSTリーダーの高森信子先生の書物が並んでいる。嬉しいことには、高森信子先生と、中村ユキさんの、「マンガでわかる! 統合失調症~家族の対応編~がとても分かりやすく出て来たことだった。その漫画本は、当亀の子の家族会の会員さん達や、職員立ち、一番うれしいのは、当事者達が、愛読書として、読んでくれるようになったことです。
だからでしょうか、自分の事が、実に、しっかりと、分かるようになったようです。