2023/09/14
戦争は、人類を堕落させる。「平和」という言葉は嫌いです。だから、使わないのです。
「和らぎ」は、平和の「和」です。千玄室宗匠は、100歳の元特攻隊員でした。仲間が次々と出撃するなか、生き残った。何故生き残ったのか。生かされたのはなぜか。それは、二度と戦争がないように、するために、語り部として、生き残ったのかもしれない。そのために、表千家の千玄室氏は、世界へ、出かけた。「国連」にも、「ユネスコ」へも、出かけた。「人類は、お互いに、この地球に住んでいる。和らぎの心で助け合いを」目指そう。
お茶を勧めます。「いかがですか」「一服いかがですか」と、すすめる。「お先にいただきます」と、「グリーン(お茶)」を。地球は青い、グリーンでしょう。『武には負けたけど文には勝った』『丸い茶碗の中の緑のお茶は地球なんですよ』「和らぎの心で助け合いを」一人一人が「思いやりの心」を育もう。小さい時からです。差別のない「茶の精神」を世の中で。
「千里同風」~千玄室宗匠の書が掛けてあります。みんな同じ心をもつ、和らぎの風を。
いやはや、100歳の年齢ですのに、姿勢はいいですし、頭脳明晰、記憶鮮明、言語明瞭、体躰壮健ですし、とてもご立派なのです。
戦後の時代に、外国の方たちを表千家の家元に呼び、お茶をお出しした。その時に、「武には負けた」が「文には勝っとる。」と、私は文で行くぞと、思った。「文の力」でと誓った。1951年ポッダム宣言があり、その後に、アメリカに渡り、「茶道」を広めた。三島由紀夫さんとも会い、自分はこのお茶で平和を伝えると、言ったら、「それで、世界の本当の平和を」と、手を取り合った。世界の70ケ国を歩いた。
先日は、ウクライナの人をお呼びして、お茶を差し上げた。すると、「ここは、一番安全です」と、話された。
とても、貴重なお話を伺うことが出来たのですよ。日本人って、やっぱり、やっぱり、凄いことでした。