脳は「いらないものから」から忘れて行く。「一番幸せな脳の閉じ方」

2023/04/25

え!! どういうこと。固有名詞を忘れているうちは、大丈夫です。固有名詞って、例えば、人名・地名・国名・団体名・商品名の類ですね。文法的には名詞の一類ですよね。そう言われれば、40才を過ぎた頃から、忘れます。

「あの方どなただったかしら。」「顔は、知っているのに。」そして、「あれ。それ。あそこ。」とか、中々何かはっきり言えないことがあります。「貴女が忘れるのは、固有名詞でしょ。」「固有名詞なんてたいしたことない。」「普通名詞を忘れるようになる。それはものの存在価値も分からなくなる。」たとえば、しゃもじを見て、「これなんだっけ」と思った途端。。。。そうなんです。「大丈夫・余計なものから消えて行きます。」

要は脳は要らないものから忘れる。物忘れは脳が成熟した証しと考える。

私は、なるほどなぁと、合点します。と言うのは、明治生まれの大祖母の生きざまを、つぶさに観てきましたし、今思えば、そうか、大祖母の生きざまは、一番幸せな脳の閉じ方だったことに気づいたのです。

煩悩に、貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)の三毒があります。むさぼり、怒り、ぐちる、恨む、無知、ねたむ、色と金には迷う。この三毒を綺麗にさっぱり、忘れ、この世と「さらば」する時ときの様子は、それは、見事なものでした。なので、一番幸せな脳の閉じ方だったのだなぁと、感心しました。

という事は、老後の生き方は、「生活を簡略して、年相応に謙虚に生きる姿勢がいいですね。~どんなことがあったって、堂々と生きてゆければいいですね。」なんか、素敵だと思いませんか。実は、この私も、明治生まれの大祖母達の生き様は、私のお手本なのですよ。やっぱり日本人でした。