「国譲り神話」から、出雲人気質と石見人気質が分かってきた。

2023/03/27

実は、26日の日曜日に、北三瓶町センター主催の「ユキワリイチゲと日本遺産の鑑賞会」に出かけた。

待ち合わせは、縄文の森で、午後1時集合だった。亭主に送ってもらった。帰りは、歩いて帰ることにしていた。

その鑑賞会に、中村唯史先生が(サヒメルの学芸員)さんでもあり、日本遺産の立役者でもあるのです。ここ最近では、銀テレで、藤岡大拙先生と、中村唯史先生の、対談形式のお話が面白いのです。

その時の、対談で、出雲人気質と、石見人気質のことが話題になっていたのです。

それも、藤岡先生が、国譲りを大和の高天原から、(天照大神)から、国を譲れと言われ、渋々譲ったのだけど、本当は出雲勢はとても強くて、とても力を持っていた。だから、頑なに固辞しようと、大和政権にも、もうこれ以上攻められないようにと、孤立し閉鎖的になったのかもしれない。今でも、「寿司をすす。」などと、ずうずう弁で、何を言っているのか分からないことが多い。その点、石見人気質は、丸反対で、「竹を割ったような言い方」だと言い、ハッキリと、発言する。なので、藤岡先生は、「国譲り神話」から、きているのだろうと話された。

私は、中村唯史先生に、その話をしながら、一緒に歩くことができた。本当にラッキーでした。

ユキワリイチゲも見ながら、その神話が書いてある、佐比賣山神社へお詣りした。そこで、中村唯史先生は、その佐比賣山神社の由緒と沿革について、説明していただいた。その創立の由来は大国主命が国土経営のときに佐比賣山々麓に池を穿(うが)ち田畑を開き農事を起し民に鋤鍬(すきくわ)の道を教え授けられたので其の徳を仰ぎ此の里に神籠と立て祭ったものである。拠って里の名を多根と言うと伝えり。

三瓶山=佐比賣山神社は出雲風土記では、国引き神話で登場し悠久の神話と息吹いている。その山名を受ける当社は、式内社で創立の年歴は寛平3年(891)とも言われているが資料はない。いやはや、とんと昔の事でした。