2023/02/16
大田市の介護認定審査会ですので、その介護認定をするのに、誰が誰を介護なり、お世話にされているのか、丁寧に調査員が記入しておられます。介護保険が導入されたのは、2000年(平成12)でしたので、もう、23年も経過したことになります。23年前は、まだまだ、家族負担が多く、家族の中で介護する人が出ると、家族も疲弊してしまい、辛い思いをした人が沢山おられました。それが、介護保険が導入されるようになると、私も、あの頃は、介護保険は、家族の中の人が、一人で見るのではなく、周りの人に助けてもらって、皆で介護をして行く社会にして行くのよ。一人で抱え込まないでね。その事を、介護の社会化と言うのよ。と、言ってきました。又、あの頃は、ヘルパーさんを増員しようという事で、私も、ヘルパー研修の講師をしていました。
だから、昔のことを思うと、とても介護の社会化が進んだなぁと、思いますね。
それでも、一人一人の、介護認定調査内容をみると、日本人の生活のありようや、暮らしぶりも見えてきます。
特に最近は、高齢者の方を、息子さんが見ておられる、ケースが多く見かけます。それも、結婚をされていない、息子さんだったりします。私は、ここで不思議だなぁと、思います。
と言うのは、1970年代(昭和45頃)では、50歳代の男性の未婚割合は、1.7%でしたので、だいたいの男性は結婚しておられました。それが2020年代(令和2頃)になると、50歳代の男性の未婚割合は、28.3%で3割にもなるのです。これじぁ。少子化になるのが当たり前です。
あぁ。やっぱり、少子化問題と言うけど、何故こんなことになるのか。考えないとね。これって、日本の政治家達が、今までの政策が間違っていたことになるのになぁと、気づきます。
一番の問題は、あの民営化を進めてきた、竹中平蔵氏なのです。パソナ株式会社を設立し、非正規雇用労働者を増やしてきました。大手企業も、公官庁も、民間の業務委託として。非正規社員を使います。カラクリがありました。義用務委託すれば、大手企業も公官庁も社会保険料や健康保険料を納めなくてもいいからです。しかし、非正規雇用として、採用された人は。給料が不安定で、ベースアップも有りませんし、健康保険も有りませんので、健康管理も不十分です。まるで、労働者は使い捨てという、身分不安定になってしまいます。実は、ここが落とし穴だったのです。現在でも、大手企業も公官庁も、非正規雇用の方ばかりです。ここ、大田市でもそうです。県庁も保健所もハローワークもです。
実は、私は、このカラクリを知ってしまいました。実は、日本の政治家や、官僚が、このカラクリを知って欲しいものです。早く気づいてもらいたいですね。そうすれば、若者は、結婚し、幸せになれます。