今年は、中秋の名月と、満月が一緒になった。

2022/09/15

満月の月からは、大きなパワーを頂きますね。私は、満月を愛でると、坐禅御詠歌「浄心」が、浮かびます。 「濁(にご)りなき 心の水にすむ月は 波(なみ〉も砕(くだ)けて光とぞなる 光とぞなる」

もののふを見たら、自分の心に月を写すことができるかと。六波羅蜜とは、この世に生を受けた私たちは、仏さまの境涯に到るための六つの修行をいいます。波羅蜜とは、彼岸(悟りの世界)に到ることですね。

では、六つの修行とは、何でしょう。

① 布施(ふせ)~見返りをもとめない応分の施しをさせていただくことを言います。

② 持戒(じかい)~道徳・法律等は人が作り現在はますます複雑になっています。私たちは高度な常識を

持ち、瞬間瞬間に自らを戒めることが肝要です。

③ 忍辱(にんにく)~いかなる屈辱(くつじょく)を受けても、耐え忍ぶことが出来れば、苦痛の多い現

代社会において、自らが他の存在に生かされていることがわかり、全ての人の心を我が心とする仏さま

の慈悲に通じることとなります。

④ 精進(しょうじん)~不断の努力をいいます。我々人の生命は限りがあります。ひとときも、無駄にす

ることなく日々誠心誠意尽くすことです。

⑤ 禅定(ぜんじょう)~冷静に第三者の立場で自分自身をみつめることをいいます。(心穏やかに。心

のゆとり)

①~⑤は、五つの心を把握し、五つの心を知り、自分の心の状態を知る。

⑥ 智慧(ちえ・般若の知恵)~我々は本来仏さまの智慧を頂戴してこの世に生をうけております。しか

し、貪(むさぼ)りや怒り愚痴によってその大切な智慧を曇らせてしまいがちです。布施・持戒・忍辱

・精進・禅定の修行を実践しどちらにも偏らない中道を歩み、此の岸から彼岸へ・・・

六地蔵は、地蔵菩薩の6分身をいう。生前の行為の善悪のいかんによって、人は死後に、地獄・畜生・飢餓・修羅・人。天という六道の境涯を輪廻転生すると言われる。(お隣の中国には、先例がない。)(イタリアのベニスには、橋のたもとに、マリアさまが鎮座している。)