コロナ禍や三度の夏も侵入か~夏越の大祓を潜ったのに。

2022/07/12

「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらい)する人は千年(ちとせ)の命(いのち)延ぶというなり」と言って、茅の輪を八の字に回って、この呪文を唱えます。6月30日~1年の前半を無事に過ごせたことに感謝すると共に、穢(けが)れを祓うことです。みなづきの言われは、実は旧暦6月は現在の7月頃のことで、いよいよ梅雨も明け、暑さの厳しい日が続く時期なのです。そこから、水が涸(か)れ尽きて無くなるという意味で、「水無し月」が変化したものだと言われています。うふふ。なんて、素敵なのでしょう。日本人って、とんと昔から、そうやって暮らしてきたのですよ。

今の現代人は、こんな素敵なことを、綺麗にさっぱり置き去りにしてきました。何故、こんな世の中になったのでしょう。それでも、私たち日本人は、文化・価値観・自然観・アイデンティティ(自我同一性)~自分は何ものかを、自覚できるようになった。そして、日本人は、このコロナ禍で、目が醒め始めた。それは、「おおみたから」だったり、大和魂だったり、大和言葉だったり、言霊だったり、一木一草に神さまが宿る。家の光も、大黒柱も、今では廃れかけて来た。何故か。日本人は、昭和20年8月15日の終戦の年から、アメリカの占領軍に占領支配された。日本国憲法も、マッカーサー元帥指揮にて、作られたものだった。あれから、77年も経ったのに、見事に洗脳されて久しい。そして、社会構造は、見事に、破壊され、魂の抜けた、ゾンビ―のような、人間さまが出て来た。核家族化が進み、大都会に人口は増加し、地方は、もぬけの殻になった。耕作放棄地も荒廃してきた。

昔の家は木造建築で、大黒柱が有ります。柱とは、木の主とはだれですか?

「神さま」なのです。木の柱は、一柱・二柱と、いいます。

神棚があります。仏壇もあります。代々、大いなる神に見守られて育ちます。

床もあります。しかし、核家族化して行けば、神棚も仏壇も床も、作りません。ならば、家の光は、無くなってくるのが当然でした。

でもでも、やっとやっと、気づいてきました。先祖さまから引き続いて来た、日本人のDNAは、ちゃんと受け継がれていました。

ご先祖さまが、「祈り」「志」「ご縁」「ご恩」「お陰様」「天命」などの言葉によって子孫に伝えてきた日本人の生き方だったのです。私たち日本人は、「祈りの民族」なのです。私の好きな白駒妃登美さんは、「天命追求型」の生き方を大切にしてこられました。うふふ。「祈り」によって、私たちの心の中にある日本人の遺伝子が目覚めます。だから、私は最近、いつも思うのですよ。日本人の皆様、「日本人に生まれてよかったです。」と、感謝の言葉を述べましょう。「生きているだけでも立派です。」が、心底理解できるようになるでしょう。