緑系の日本の伝統色は、何と、82色もあります。

2022/05/02

丁度、この皐月・五月は、新緑の美しい季節です。

先ず、翠食・すいしょく、青柳・あおやぎ、柳色・やなぎいろ、山藍摺・やまあいずり、市紅茶・しこうちゃ、灰色がかった緑。山葵色・わさびいろ、黄緑色。

殿茶・とのちゃ、灰みがかった青緑色。花萌葱・はなもえぎ、若い青ネギの葉のような強く濃いい色のこと。深碧・しんぺき、宝石の緑碧王の色のような力強い深い緑色のこと。若葉色・わかばいろ、夏前の草木の若葉のような柔らかい黄緑色のこと。薄緑・うすみどり、淡い緑とも。花緑青・はなろくしょう、明るく渋い青緑色のこと。緑青・ろくしょう、銅に生じる錆のような明るく鈍い青緑色、孔雀石(マラカイト)のこと。若菜色・わかないろ、初春の若菜のような明るい黄緑色のこと。鮮緑・せんりょく、黒味がなく鈍色に近い色。

若緑・わかみどり=晩春の季語

鸚緑・おうりょく、鸚鵡(おうむ)の緑色の羽のような色の強い黄緑色のこと。

深藍色・ふかきあいいろ。裏葉色・うらはいろ。薄柳・うすやなぎ。孔雀緑・くじゃくみどり。織部・おりべ。若芽色・わかめいろ。蒼色・そうしょく。若草色・わかくさいろ。萌黄色・ウグイス色。まだまだあるのですよ。

本当に、日本人って、素敵な感性を持っていますよ。