2021/10/21
面白いでしょ。群言堂の登美さんの手紙なのです。私は、とても、気に入り、私の部屋に飾ってあります。「ローバよ、大志を抱け!!」今を楽しみ、明日を夢見て。なんか、素敵だと思いませんか?登美さんが、両手に左の手には4人の孫と手をつないで。右手の手には、3人の孫と手をつないで。登美さんの後ろに、登美さんと同じ背丈の男の子が腕を組んで見守っています。何とも、素敵な繋がりです。孫達の表情も、「みんな違ってみんないい」表情です。ごく自然体です。これを、撮影した人も、うまいもんです。
その登美さんの手紙の内容も、素敵なのですよ。
「もう、年だから」と自分にブレーキをかけようとは思いませんし、むしろ年齢を重ねたからこそできることもあります。たとえば、住まいのしつらえひとつとっても、「以前の私ならこれは思いつかなかったな」というアイディアが出てくるものです。30代40代の頃より自由な発想であそべるということ。それは、私自身が積み重ねてきた経験に加えて、孫や若い世代に新しい風を吹き込んでもらっているおかげかもしれません。私の未来には限りがありますが、私は孫達のおかげで、その先の未来に思いを馳せることができます。人口400人足らずのこの小さな町では、亡くなった人々も暮らしのそこかしこに消えずに存在し続けているという実感がありますが、過去からバトンを受け取った私もまた、そうやって次の世代の糧になっていくのでしょう。この子たちが大人になる頃の社会が、少しでもよいものであるように、仕事と暮らしを通じて、理想をあきらめずに夢を語り続けていきたいと思うのです。
暮らす宿 他郷阿部家 竈婆(かまばば)
面白いでしょ。実は、「千と千尋神隠し」銭婆と湯婆を、この登美さんは、頂いたのかなと思いましたよ。さすがだと思いましたね。銭婆や湯婆は神様と同じ存在ですし、日本古来の自然信仰に基づいたものですからね。
自然神は、恵みをもたらす有難い存在である反面、災害をもたらす恐ろしい存在でもあります。銭婆も湯婆も、これに当たります。湯婆の方が人間に近いかもしれませんね。登美さんも、昔の台所には、「おくどさん」がありました。その奥戸さんの、竈(かまど)でご飯を炊いていましたが、登美さんの「他郷阿部家」には、この竈さんがあるのです。毎日、その竈さんで、ご飯を炊いておられます。だから、竈婆さんに、されたのかなと、勝手に思っています。
うふふ。ちなみに、私は亀の子ですので、「亀婆」と、勝手に名付けて、楽しんでいます。