2019/02/06
さてさて、私は今まで沢山のメンバーと、関わってきた。メンバーは、日々を健やかに過ごしたい、家族やお友達と仲良く暮らしたい、そして、行く行くは、就職して、お金を貯めて、車を買って、その前に免許証とってね。旅行にも行きたい。男の子も女の子も、おしゃれして、カラオケに行ったり、美味しいお洒落なお店で、食事をして、大人に成ったら、ワインも飲みたいな。なんて素敵なことでしょう。などと、とても楽しい会話に、私も参加します。しかし、中には、私は、病気を持っているから、「健康」とは、言えないです。私は、苦手な人とは、口も聞きたくありません。私は、その仕事は出来ませんから、しません。私は、人から注意されると腹が立ちます。褒められると、嬉しいです。などと、自分の思いをそのまま、自由に発言して来られます。実は、こんな状態ですので、ここ亀の子では、毎日が穏やかで平穏ですと言うことは、ありません。まるで、自己主張を遠慮なしに表現されますので、環境的には、「心を健康に育てる」学校のような気がします。
そこで、一つ一つ、彼たちが発言した事について、それは、何故と、問いかけます。先ず一つの、私は病気を持っていますから、「健康」とは、言えません。から始めます。というのは、ここ亀の子は、「病気」の前に「人として」どうなのかを基盤にしています。創立した時には、統合失調症の方達ばかりでしたので、それはそれは、大変な時代でしたね。今では統合失調症と言いますが、以前は、精神分裂病と言っていましたから、その名前だけでも、忌み嫌うものでした。そんな、病気になったのかと、とても受け入れることなど出来ない時代でもありました。今思うと、辛い辛い思いを重ねてきているメンバーばかりでした。そんな、メンバーに、病識を持つことが大切よ。なんて、言っていましたね。病識を持つことは、その病気を認めることなんでしょう。そんなこと誰が決めたの。森山さんは、医者でもないのでしょ。簡単に、そんなこと言わないでよ。今思えば、長い長い日々、辛い辛い思いを引きずり、しんどい時代がずっとずっと、続いたように思います。私は、ずっとずっとずっと、諦めずに、病気である前に、「人である」を貫き通した。その想いは今も続いている。
今現在でも、地域社会は、病気の人はダメな人、いけない人、悪い人、つまらん人と、言う人が、余りにも多すぎる気がしてならない。
さてさて、そうなると、ますます、亀の子は「心を健康に育てる」学校なのかもしれない。