生きるということは、「門松や 冥途の旅の 一里塚」一休

2018/08/30

面白いでしょ。「正月や冥土の旅の一里塚めでたくもあり めでたくもなし」うふふ。お正月を迎えると、年賀状が届いたり、「年の初めのためしとて」の「一月一日」の歌は、1893(明治26年)文部省より発表された日本の唱歌です。私も、お正月の元旦には、明治生まれの大祖母は、こんなことを言っていましたよ。「父死ね。母死ね。子ども死ね」と、私は縁起でもない事を言う人だなぁと、変なおバァちゃんだなぁと、思っていました。すると、その大祖母は、世の中は、中々順番通りにはいかないことがあるからな。出来ることなら順番通りに行きたいものだと言う、おまじないだよ。と、言われました。今になって思えば、私が昭和の46年に嫁に行きましたので、その時の大祖母は、74歳でした。明治時代、大正時代、昭和の時代と、激動の時代を生き抜いておられました。昭和6年には、夫を亡くしておられ、養子を貰い育て、その養子は戦争に出征し、戦死をしておられます。となると、大祖母の生き様は、苦難の人生だったようです。だから、大祖母は身に染みていたようです。私達には「おまじないだよ」と、教えてくれました。「門松や 冥途の旅の 一里塚」も、妙に私は納得です。

私達は、いつも、「生老病死」であることを、きちんと自分の生の中に実感として、持ち備えなければならないなぁと、思っています。しかし、現代人は、ややもすると、毛嫌いして、自分には関係ないと言う人が多くなりましたね。いやはや、困ったものです。まぁ!気が付いているものから、まず、実践です。だから、私はお年寄りさん達には、いつも、天国への花道を創っていきましょうね。と、お話します。すると、大抵の人たちは、「ようこそようこそ」と、喜んでくださいます。