2018/04/25
しっとりと雨が降ると、丁度、穀雨のように感じ梅雨の頃を連想します。野山も新緑の若葉が芽を吹きもえぎ色で初々しい若草色が何とも美しいものです。小鳥たちも賑やかに命の限り鳴いています。私の大好きな季節の到来です。小ぬか雨の日は、早朝散歩は出来ませんが、朝陽が当たる日は散歩開始で~す。お地蔵様にご挨拶です。今年もまた、逆さ三瓶山を水面に見ることが出来ます。その水面に、真っ赤な朝陽が当たり、光り輝きます。もう!ワンダフル!です。そして、いつものコースにワラビもニョキニョキ生えています。「あら、今年もいただきますね。お味噌汁に使わせてもらいますね。」と、言ってワラビを摘みます。最後には、山口八幡にお参りします。狛犬の大きな狛犬と小さい狛犬があるのですが、小さい狛犬の方が、古かったのか壊れてしまいました。地震で壊れたようです。「怖かったね。身代わりになって貰ったのかな。ありがとうさんでした。」いつものように、一礼二拍手します。うふふ。何故か、しゃんとします。この時、ぐるっと廻って、太陽さんにもお拝します。そして、我が家に帰り、早速にワラビをあく抜きして、味噌汁を作ります。もう!これだけで、私は幸せだなぁと感じます。案外と、単純でしょ。こんなありふれたことが幸せならば、どなただって、幸せでしょ。こんなことで、ハッピーホルモンが出るなんて、素敵でしょ。そして、日本に生まれた幸せも噛みしめることができます。私はお寺に住まいをしていますので、よりそう思う私がいるのかも知れませんけど、檀家の方の法事が営なわれます。亡くなられた方を偲び、故人が「在(いま)すが如く」、その存在は見えなくとも、そこに故人がいるかのようにして食事を供え、故人に想いを寄せる。日本において長年にわたって培われてきた「大切な人の死という大変な喪失を体験した同士が、故人と出会えたことへの感謝の心と、故人の安寧を祈る真心を形にする」という法事の精神をこれからも大切にしたいものですね。できる限り長く、また、心を込めてご法事を営みたいものです。私は、先代達から、法事は、「大ごとの33回忌」を盛大に行い、「大ごとの50年忌」は最後の年忌法要だよ。と、どの家も、その家の家長は、家長のお役目だと務めて来られました。然し、現代社会は、その営みが薄れてきているように思われます。日本人の精神性の部分は、つないでいきたいものです。