2018/04/24
理事長にご案内が来ていたのですが、私が変わって、竣工式に出席して来ました。その昔、「はとぽっぽ」の無認可共同作業所時代から知っている団体さんです。社会福祉法人銀の鳩となり、障害福祉サービス事業所はとぽっぽとなり、就労継続支援B型を運営されています。その社福銀の鳩さんがこの度、生活の場、住まいの場とレスパイトサービスとしてのショートステイを整備され竣工されました。障害者達が、自立に向けての生活基盤が整えられました。グループホームは6室で、ショートステイは2室、木造建築で、木の香りがかぐわしく新しい出発を見るようでした。また、立地条件がよく、法人本部が道路を挟んで、対面にあることは、入所するメンバーにとっては、安心の場であるように思えた。土地を提供された方は4名の方達だったようですが、皆様、ご理解のもとで、この建物が建ったとお聞きし、私は、とても嬉しい思いをしました。大田市の皆様方は、傍観者が多い中で、この障害者理解については、案外と進んできているような気がしました。当事者達の隠さない生き方が、ここにきて、啓発啓蒙が進んできているようで、とっても嬉しいことでした。
午後からは、家族会のKさんが来て下さり、昨日の家族会の話の中で、メンバーのTさんの話を、とても懐かしくお話してくださったので、私が何故「メンバーは宝」なのか、その理由をお話させてもらえました。
私は、当初から、「メンバーは宝」から、様々なことを学ばさせてもらいました。私のお部屋にも、「メンバーの宝」が溢れています。そんなお話をさせてもらうと、何故か涙がこぼれてしまいます。
沢山のメンバーは、あの当時、親にも兄弟にも理解してもらえない、メンバーばかりでした。あの頃、当事者も私に対しても、「森山さんは、病気をしていないから、僕たちの本当の苦しみは解らない。」と、言っていました。
「本当だね。でも、少しでもあなたのことを分かってあげたいから、遠慮しないで、私に本当の辛さゃ苦しみを言ってね。何でも聞いてあげるよ。遠慮せんでもいいよ。私は、いつも貴女の味方だからね」と、何度も何度も、繰り返し言っていたような気がする。
私は、その姿勢を崩さず、ずっと、貫き通してきたように思う。我武者羅であったような気がします。そうすれば。もう創立20周年を迎えました。その間、その姿を、多くの職員は見て来てくれていたようです。
振り返ってみれば、当法人の「強み」になってきたのが、当事者との信頼関係の成立だったような気がします。
だから、施設見学に来られた時でも、誰がスタッフで誰がメンバ-か分からない。そして、一人ひとりの支援体制がとても丁寧にされている。「来るもの拒まず去る者追わず」であり、「問題があって当たり前」であることも、必然であった。だから、問題発生でも、事件発生にしても、瞬時に対応能力が備わってきた、タイムリーにテキパキと、フットワークよく、時には関係機関ともネットワークを構築することが可能となってきた。
しかし、最近入社して来た職員は、まだまだ、その「強み」までには行かない。ならば、職員教育の内部研修を設けて実施していくことが必要のようだ。