2017/09/04
すっかり夕暮れが速くなりましたね。「秋の日は釣瓶落とし」と言って、秋の夕暮れは早いですね。夜も真っ暗闇になりますね。真っ暗闇に、お月さまが輝く風情は、またまたいいですねぇ。道元禅師様の一句が、閃きます。
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷(すず)しかりけり」道元禅師さまの時代から、750年もとんと昔の日本の季節を詠んでおられます。今の現代でも、どうですか。ピッタリですね。
こうして、季節を楽しむことができるなんて、有りがたいなぁって思っています。
そうそう、この間の土曜日に、映画を見ることができたのですよ。それも、2本も慾張りして見ました。
一本は、「メアリと魔女の花」でした。私はジブリ作品が好きなので、どうしてもその傾向に行くみたいです。
今回も以前に見ていた、米山宏昌監督の「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」も観ましたね。
実は、スタジオジブリ退社後の作品だったのです。スタジオポノックの作品として観ましたよ。
赤毛の魔女は魔女の国から「夜間飛行」という花の種を盗みだすが、逃走中に力尽きて乗っていた箒と共に種を森に落としてしまう。そこに11歳の少女メアリ・スミスは大叔母の住む赤い館に引っ越してきた。退屈な日々に少年の飼い猫ティブとギブを追いかけて、森の中に入った。そこに、7年に一度咲く花、花開いた「夜間飛行」の真っ青に咲いた花を1輪、赤い館に持ち帰る。翌日、その青い花を持って森に入ると、魔女の落とした箒を見つける。誤って、青い花の汁を箒につけると、箒はひとりで動き出した。そして、魔女の国に辿り着いた。
魔法世界大学府「エンドア大学」に新入生ということで、校内を案内されることになった。
実は、ここまで見て、次の2本目を見ることにしたのです。なんと、「たたら侍」が上映されていたのです。ラッキーでしたね。「たたら侍」の会場に入りました。前の会場は魔女の国でしたので、未来志向の宇宙空間でしたが、次の会場はいっきに戦国時代の末期の物語です。タイムスリップしたような時代空間でした。
島根県の監督さんでしたので、より、その凄さを感じることができました。錦織良成監督の、意気込みがバンバン伝わってきました。「力とは何か」「本当の強さとは何か」「村を守るとは」あまたの誘惑ある社会で、本当の強さは何なのか。武器を持つことが強さなのか、この物語は、現代社会でも通用する普遍性を感じることができた。
経済優先!まずは経営だ!「金」がなければ!と、まさに今の時代とだぶる。日本の伝統と、日本人の気高い精神を、余すところなく、島根の風景を取り入れて映像化しているさまは素晴らしい。ほ!三瓶山が映っているぞ、帆掛け船も、温泉津町の沖どまりだろうか。中世の港町の風景も、ロマンを感じる。神楽の奉納も巫女の舞も、何とも荘厳な感じがする。いやはや、過去からつながっている我々の命、日本人って、素晴らしいなぁ!と、ここでも感激でした。