2017/04/04
早朝散歩を終え、入園式に列席するため着物を着ることにしました。今日は、入園、進級のお祝いですので、桜色の一つ紋入りの着物です。万作を描いた友禅染で紫の帯です。目出度い、春を先駆けて咲くとして、万作の花ですので、気合が入っています。帯揚げは、親友の紅型染めで、寿柄を締めました。そして、入園式に臨みます。
お祝いの祝辞として、天平の昔の子守歌を謳います。「遊びをせんとや 生まれけむ♪戯れせんとや 生まれけむ♪
遊ぶこどもの声 聞けば♪ 我が身さえこそ 揺るがるれ♪」 いつも感じることですが、この天平の子守歌を歌うと、不思議と子ども達は静かになり、穏やかな空気が流れます。あぁ!この世に誕生したことは、ありがたいことだなぁと、実感できます。「生きているだけで立派です」がここで分かります。
だってね。この一人一人の命は、天平の昔からずっとずっとずっと続いている命なのですものね。一つとしていらない命はありませんものね。
そして、この命は、散る桜 残る桜も 散る桜 良寛和尚 素敵な禅語にであった。今日の日に相応しいので、書いてみよう。「水をふみ石をきらうことなかれー子どもは体験によって自然に学ぶ-子どもは柔軟である。何でも吸収していく。あらゆるものを感じ、学んでいく。経験は子どもにとって一番の成長の糧となる。だから、「良い服を着ているから遊ばないでほしい」「白い服を着ているから汚さないでほしい」そんな無粋な言葉は子どもに言うべきではない。それは大人の都合であって、本当に子どものことを考えた上での言葉ではないからだ。子どもにとっての「いい服」は、高いブランド物の服ではない。自由に思い切り遊ぶことの出来る服のことである。
「水をふみ石をきらうことなかれ」この禅語は、あらゆる人に向けられて発せられた言葉である。だが、とりわけ、子をもつすべての親に知っていただきたい言葉である。