2016/11/04
長年に渡り、社会福祉法人亀の子に通所していた彼が、突然の死にて、旅経って行きました。通所中には、肺気腫、心臓病と、病気が併発していました。生きたいという思いで、大手術にも成功しました。しかし、日常生活では、酸素ボンベを背負い、体に負荷をかかえながら、一生懸命暮らしていました。今まで通りに出来ないもどかしさもあり、遠慮深い彼は、その生きづらさは簡単に言えるものではなかったようです。そんな彼を、私たちは、少しでも彼らしく、楽しく生きて行けるようにと、送迎を行い、ウイークリープログラムには、訪問看護を入れ、家事援助にと、ホームヘルパーを入れ、定期的な訪問もさせてもらっていました。特に、ふぁみりわーくに通所し、ふぁみりわーくの行事にも、とっても積極的に参加されていました。そんな、素敵な彼でしたので、皆は、もう驚きでした。私は、突然のことでしたので、びっくり見舞いに行きました。彼は一人暮らしでしたので、遠くに住んでおられるお姉さんが駆けつけておられました。お悔やみを申し上げると、葬儀の予定表を見せてくれました。私は、咄嗟に、ふぁみりわーくの皆もお別れに行かせてもらっていいのでしょうか。と、尋ねると、お姉さまは、「有難うございます。弟も喜びますので、是非とも弔問に会ってやってくださいませ。」と、私は、今までのことが、脳裏に浮かびます。今までは、どうしても、密葬とか、秘かにされる方が多く、とても悲しい思いをしていましたが、あぁ!嬉しいなぁ。こんなに「弟として、人として」ちゃんと、葬儀をされることに、感動を覚えました。早速、ふぁみりーわーくで皆様にお話しすると、全員が、行きますと言われ、ここで、また、更に嬉しい思いをしました。 そして、本日、ふぁみりわーくの近くの「虹のホール」でしたので、全員で歩いて、葬儀に列席することができました。曹洞宗の葬儀でしたので、心なしか、素晴らしい葬儀となり、彼の遺影も、彼の人徳を感じさせていただいたところでした。皆も、黒い喪服を着て、数珠をもち、厳かに葬儀に出席することがかないました。
帰りには、沢山のお花を頂き、ふぁみりわーくへ持って帰り、午後からは、彼の笑顔の写真を飾り、もらって帰ったお花を活けて、「偲ぶ会」をしました。