お早うございます。梅雨に入りましたね。

2016/06/08

私たちは、今自分の置かれているところが、どこなのか、と、気づく事は、とても大切なことだと思います。

今朝も、電話がありました。話の内容は、NHKのテレビでのことだった。そして、私に見ましたかであった。私は見ていないので、どんなことだったの?と、聞いて見ました。それは、音を失った苦悩のピアニスト、フジコ・ヘミングのことだった。凄い人だねェ。数々の苦難と絶望を突き抜けて30年もかかったと流れたのよ。すると、その彼女は、私はまだまだ大人になっていなかったことに気づきましたよ。時には、子どものように、自分の出来ない事を、恨んだり、他人の性にしたり、やんちゃをこいて、大きな声をあげたり、大泣きしたり、物を投げたりしていたけど、大人の人は、そんなことしないなぁと、気づきました。子どもの時は、自分が思うようにいかないと、大泣きをして、地団駄踏んで、強硬に親におねだりしたり、時には、道路の真ん中でも、ひっくり返ってやんちゃをしていたりと、冷静に大人になって、考えてみると、「本当だなぁ」と、おおかたの大人は「合点!」しますね。 私は、凄いなぁと感心です。フジコ・ヘミングさんのニュースを聞いただけで、『気づき』を得ることが出来て、自分の今の状態を知ることができるなんて、素晴らしいと思ったところです。なかなか今の世の中、何が本当で、何が違うのか、余りにも情報が氾濫して、物事の本質を見ることがなかなか難しい時代になっているように感じます。どうしても、手っ取り早く、流行に流されやすいのもその性かもしれませんね。となると、子どもも、大人も、流行に流されてしまいますので、何が何なのか、不安定な世の中になってしまいます。

「如実知見」だなぁと、思います。ものごとをありのままに、事実を事実として、ものごとの真相を正しく見極めること。 私はたまたま、お寺とご縁があり、毎日が、生きていくことは、仏作仏行であることを学び、日々の生活の中に、「禅語」が溢れている環境に身を置くことができたのも、「如実知見」の「あるがまま」の大切を学んできたから、余計にそう感じるのかもしれません。また、この障がい者福祉の仕事をさせてもらいながら、沢山のメンバーさん達の本当の想いを知ることが出来たお陰かもしれません。本当に、ごく普通の当たり前のことでしたのに、今の世の中は、混沌としています。そう思うと、亀の子のメンバーと職員は、私にとって、キラ星のように感じます。有り難い事だなぁ。と、痛切に感じています。