2016/05/24
歳を重ねると、無病息災は、とても難しい事だ。年を重ねて行けば、必ずやどこそことガタ来るのが必然である。若い時は、なかなかそう思えないのも無理なのかもしれないが、私は、お陰さまで、沢山のメンバー達からさまざまな症状を聞かされてきた。それも、東大へ入るよりも難しい統合失調症という、高度な症状が出現する状況は大変なものだ。誇大妄想、被害妄想、幻聴、強迫観念、等々と、それはそれは、当人にとっては、凄まじいものだ。しかし、彼や彼女達は、その大変な症状を「あるがままに」に受け入れ、これは私の病気の症状なのだと、納得できるようになった。だから、私にも、沢山の妄想さんのカセットテープが頭の中に四つも入っていると、話してくれるようになった。凄まじい陰湿な幻聴さんにも悩まされると話してくれる。
だから、服薬をして、完全に妄想や幻聴さんは消滅することはないけど、ごく普通にごく当たり前に生活は出来ていますよ。と、話してくれる。そして、「生きてて良かった。生まれて良かった」と、語ってくれる。
こんなに嬉しい事はない。だったら、私が五十肩になった時にも、早朝血圧が高くて倒れても、間接リューマチ炎と診断されても、私はあるがままに受け入れることが出来た。「あぁ!私も人として、皆と同じように、歳を重ねれば、あっちこっちガタ来るのが当たり前のことなのだ。」今は医学も進んで、それに相応しい治療方法があるのだと、医者にもかかり、自分自身の健康管理なのだと、それが病気を得て、はじめて、自分自身を大切に管理することの第一歩になるのではないのかと。 そして、自分自身に病気を持っていることで、無茶をせずに、自分の体と相談しながら、自分の身の丈で生きていくことが可能となります。背伸びをせずに、身の程で生きていければ、幸せだと思いませんか。そして、この地球に生まれて良かった。この日本で生まれて良かった。大いに感謝して、仲良く楽しく生き抜く心を持ち続けたいものですね。