あっという間に、時は流れますね。

2016/05/23

5月21日(土)は当山の大般若会法要&お大師供養法要が執り行われました。五月晴れの素晴らしいお天気の中、大般若経は全部で600巻もある長いお経なので、何人かのお坊さんが、この600巻のお経を手分けして、いっせいに勢いよくパラパラと繰って全部を読み上げます。これを「転読(てんどく)」といいます。祈祷でもありますので、諸災消滅・病気平癒・五穀豊穣などを祈願します。お参りに来られた方達に、この大般若の風に当たると、この1年間が元気に過ごされると言う言い伝えもあります。この日は、檀家の方達が、お斎作りや、帳場のお手伝いに来られます。台所も、我が家の台所を開放し、大般若のお寺さんの精進料理を作ります。一般には、お祝いですので、散らしずしと酢の物と吸い物を出します。散らしずしの具を沢山煮込みます。春のお寿司ですので、タケノコ、蕗などをふんだんに入れます。台所のお手伝いさん達も、世代交代にて、若い方達が来て下さるようになりました。私も、我が家の嫁がいますので、次につなげて行けそうで嬉しいかぎりです。もう、既に、寺院だまりは、交替したのですよ。バトンをつないでいくことは、こんなところにもあるのですよね。お寺参りされた方から、是非とも、我が家に来てほしいと頼まれ、次の日の日曜日、孫と共に、遠い親戚のお家に行くことになりました。その家と言うのは、不思議なご縁なのだなぁと、また改めて、感じたところです。実は、私の実家の母の伯母が嫁いだ先だったのです。その伯母の子どもさんが跡取りをされ、その跡取り(叔父さん)の子どもさんが、今は跡を継いでおられ、その方は、農産物の先生で、水田を畑にして、土づくりから耕作しておられ、無農薬野菜作りを先駆的に意欲的にやっておられる方だったのです。

もうびっくりポンでした。堆肥づくりから、土づくりから、水も山水を池や水撒きに使われ、循環型農法をされ、

また、驚いたことには、種も市販のではなく、自生種(実生)からの苗づくりには感心です。それも、一斉に苗づくりではなく、段階ごとに、苗づくりをして、収穫も、一斉に収穫ではなく、順々に収穫するという、計画的農法には、本当にびっくりでした。また、土づくりも、機械化にせず、全て、鍬を使いこなすという。その鍬を見せてもらいましたが、鍬の先の柄先がその叔父さんの手の形になっているのには、驚きでした。職人、プロフェショナルだなぁと、プロ技を見せてもらいました。帰りに、たくさんの野菜をいただき、オランダイチゴもいただいて帰りました。オランダイチゴの味は格別で、市販のイチゴとは、比べものにならないほど、味が濃厚で、本物のオランダイチゴを食べた気がしました。沢山もらったので、早速、ヘタをとって、小学2年の孫と、イチゴジャムを作りました。うふふ、とても濃厚ないちごジャムのできあがりでした。