2015/09/02
「秋の夜長」といわれるように、夜が長くなることから長月と言われ、夜が長ければ、夜中に目覚めることも多くなることから、寝覚め月とも、また菊の花が咲く季節ということで、菊月、菊見月とも、菊開月とも、そのほかにも、稲刈り月、小田刈月とか、面白いですね。旧暦では秋真っ盛りですので、紅葉月、色取月とか。どっちにしても、自然界も季節を先取りしながら、前に進んでいますね。
本当に、一日はあっという間に過ぎ去っていきます。ほんのこの間、8月31日の月曜日の事なのですが、遊亀館の玄関ロビーに置いていた、スペインのグラナダの飾り壷を職員の不注意で、壊れてしまいました。職員は大慌てで断りに来てくれました。私は、咄嗟に「大丈夫、形あるものは壊れるものだからね。接着剤で修理するから、壊れたかけらは、新聞紙に包んで置いておいてね。」と、しかし気になるので、行ってみると、見事にひびが入り、とても素人の私ではとても修理は難しいだろうと、この壷を求めた私のご贔屓な東京のグラナダ、河村美代子さんに電話をした。彼女の元気な声で、私はたちまちその声に励まされた。「大丈夫ですよ。その壊れた壷をそのまま上手に梱包して送ってね。直すプロの人が居るから、貴女も知っている松岩さんよ。とても上手に直すんだから。そうそう、今度、京子さんの展示会に来るのでしょ。待って居るわよ。」って。本当に不思議なことが現実に起こっています。
早速、このことを職員に話すと、大喜びです。梱包します。修理代は、僕が払いますなどと、気持ちも軽くなったようです。
この同じ日に小学校の同窓生から電話です。「小学校同窓生のi君が亡くなったので、一緒にお供えをしようと思うから女子のとりまとめをお願いします。」と、「はぁ~い。」大慌てで、ネットワークです。そして、同じ日、高校の親友に、高校の同窓会の出欠について、電話をしました。すると、彼女の声が聞こえました。私の声を聴いて、すぐに私だと解ったようです。逢いたい様子が手に取る様でした。しかし、彼女は、初めて告白するのよと言って、娘の突然の死を話してくれた。その死のことについては、聞き出すことは私にはとてもできなかった。その代りに、今度、お悔やみに行こうね、と告げると、本当に来てくれる、嬉しいと、逢いたい気持ちが更に伝わった。
いやはや、生きているってことは、さまざまなご縁でつながっています。
お互いに、あなたが居るから、私が居る、私がいるから、あなたが居ると、手と手とをつなげて、輪になって、「ありがとう」と「ありがとう」と、木霊し合って輪を広げて、生きていきたいなぁと感じた日でしたね。