過剰な自意識が、自分にブレーキをかける。

2015/06/10

なんとまぁ。人間関係がスムーズにいかぬ人の多い事かと、残念に思う。人に笑われたくない、馬鹿なやつだと思われたくない。とおもうあまり無邪気な自分、ありのままの自分に自信を持てない。そして、ありのままの自分による対人関係を回避しようとしている。一人の自分の部屋ならば、大声をあげて歌ったり、音楽に合わせて踊ったり、威勢のいい言葉を発して、誰もが王様かお姫様になったように振る舞えます。このことを乗り越えられれば、過剰な自意識から脱却できそうです。自己への執着から他者への関心へ切り替えることです。では、何がこうなるのに必要かと言えば、「自己受容」と「他者信頼」そして、「他者貢献」の3つです。

では、自己受容から話しましょう。大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。

「わたし」という入れ物を捨てることもできないし、交換することもできない。しかし、大切なのは「与えられたものをどう使うか」です。「わたし」に対する見方を変え、いわば使い方を変えていくことです。自己肯定ではなく、自己受容です。

自己肯定と自己受容とは明確に違います。自己肯定とは、できもしないのに私はできると自己暗示をかけることです。自らに嘘をつく生き方になります。一方の自己受容は、仮に出来ないのでしたら、その「出来ない自分」をありのままに受け入れることです。

もっとわかり易く言えば、60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、ほんとうの自分は100点なんだと」と言い聞かせるのが自己肯定です。それに対して、60点の自分をそのまま60点として受け入れた上で「100点に近づくにはどうしたらいいか」をかんがえるのが自己受容になります。

となると、今の自分をありのままに、受け入れていけば、欠点のない人間などいませんので、仮に60点であっても、悲観する必要はありません。「肯定的あきらめ」と解しましょう。すると、過剰な自意識ともおさらばできます。そして、ありのままの自分を振る舞うことがいかに自由かということに気づくはずです。

実は自己啓発の源流「アドラー」の教えの書物から私なりに解釈したところです。

今の亀の子のメンバーに「自己受容」がなかなか持てなくて、苦しんでいる人がいます。乗り越えて欲しいですし、気づいて欲しいと、切に思っていますので、今日はここに少しまとめてみました。