2015/03/04
昭和の時代から大きく変わったことを列記すれば、様々なことが浮かぶ。先ずは、
①に家族構成が変わった。その昔は、三世代同居が一般的だった。それが、今では核家族になり、家の間取りも、単独となり、それぞれが個室化した。だから、そのお家で、お祝いごとやお葬式が出来なくなってきた。その為に、集会所が建てられ、お祝いごとや、お葬式はその集会所で行うようになった。
②子育ても、祖父母に助けられての子育てであったが、保育所に預けての子育てとなり、若い夫婦は、負担が多くなった。
③高齢者の親が認知症になった場合の家族の負担が大きくなった。その為に、平成12年に介護保健法が成立し、介護の社会化を導入し、さまざまな介護サービスが整ってきた。
④には、山間部の集落の人口減少。小学校、中学校の入学者減少にて、山間部の学校が閉鎖になり、統廃合となった。その為に、文化活動が衰退する。
⑤山間部の高齢者の移動の確保が困難となる。買い物に行きたくても、いけない状況が発生している。
⑥社会的孤立し、経済的に困窮し、自死や孤独死、虐待、DV、悪徳商法、おれおれ詐欺など、さまざまな問題が深刻化してきている。
本当に、さまざまなことが変わってきた、それは、新しい時代を先取りしながら、歩いていることに他ならない。
「温故知新」とは、まさにそのことを言うのであろう。今回、首都大学東京の室田信一氏のお話を伺い、より、その想いに至った。感心したのは、この室田氏は、私の息子と同じ年だったことだ。子ども達の世代が、こうして、今の日本を、先行き見えない不確かな現代を、「変える」ということを、真剣に語ってくれることだった。
未来に続く、この日本も、きっと、彼達がいれば、大丈夫だと、嬉しい思いにさせてくれた。
最後に、マーガレット・ミード(文化人類学者)の言葉を伝えてくれた。
『 良識と強い意志をもつ、わずかな人間の集まりが世界を変えうるということを疑ってはいけません。
実際、世界を変えてきたのはそういう人たちだけなのですから。』 感動でした。