2014/09/02
亀の子工房の施設長室は、相談室と掲げている。その扉には、日めくりがかけてある。
職員は、朝くると、必ずこの日めくりをめくってくれている。何年か前は、相田みつをだったが、ここ最近は、荒了寛(アラリョウカン)の羅漢さん、毎日毎日心の日めくりです。
28日を紹介しよう。「坐っていても、世界が見える人がいる、世界中飛びまわっていても、自分さえ見えない人がいる」です。
いやはや、本当だなぁと、納得です。そして、当亀の子に置き換えたときにはどうかと、思案します。
島根県の大田市に、平成7年に産声をあげた、亀の子です。地道に一歩、一歩です。
そして、平成26年を迎え、19年の歳月が経過した。 生きづらさを抱えたメンバー達は、着実と、力をつけてきた。生きる力と、人権復権を果たしてきた。
マイノリティ(少数派)の人々は、その昔は、金食い虫だとか、社会の隅っこに追いやられ生きづらさをもろに被っていた。 しかしだ。よ~く考えてみると、それって、差別と偏見の人権侵害だと言うことに、気づくことだったよね。 しかし、しかしです。わが日本国は、気づいても、知らん顔します。
何故でしょう。 「違うでしょ!」「おかしいでしょ!」「変だよね!」と、少数派の人たちが気付いて、発言しても、みんなには届かない。
民主主義になって、平和憲法が出来ていても、その矛盾した人権侵害は、今でも続行している。
国を挙げて隠ぺいしていると言っても過言ではない。
もう、新しい時代を迎えてしまっている。ならば、当亀の子が果たす役割として、気が付いた人権侵害を、しっかりと、政策に届くように、根気強く、発進していくしかない。
その熱い想いを、これからも持ち続け、将来に備えて行きたいと切に思う。
イタリアは、30年かけて、精神病院をゼロにした。日本の国だって、ゼロに出来るぐらいの、知恵を絞って、人権侵害をなくした、政策に転換できるはずだ。