2020/12/10
私は子供の頃から、この「里の秋」が大好きでした。歳を重ねて来て、子どもが成長し、子どもが成人し、親元を離れ、それぞれに巣立ち、そして、長男は、我が家の隣に新しい家を建て、嫁を迎え、孫が生まれ、私は、亭主と母屋で暮らし、お祝いや行事がある時は、離れの家族も共に会食をしたり、お祝いをする。お祝いの時は、必ず、「赤飯」を炊き、ご先祖さまにもお供えし、分かち合う。
穏やかな日々を暮らすことができる日々に感謝が出来るようになった。子どもを育てている頃は、そんな「ゆとり」は、無かったように思う。本当に不思議な事なのだが、365日の1年間は、万国共通なのに、すると、実は、この現象についてフランスの哲学者・ポール・ジャネ(1823年~1899年)が発案した「ジャネーの法則」というものがあった。簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する。(年齢に反比例する)『同じ一年でも、5歳の子には人生の五分の一。50歳の人には人生の五十分の一。50歳の10年は、5歳の1年に当たる。』まさにジャネーの法則は、光陰矢の如しです。そうそう、この間、私の友人が、面白い事を言って居ました。70代になったら、1年が束になってやってくるなんて、言って居ました。本当だなぁと、感心したのですよ。
といっても、1日は、若い頃から比べると、丸々、自分の時間なのです。子どもを育てている頃と較べれば、雲泥の差です。私は、子どもが小さい頃は、私の時間は、子どもの為に使おうときめていましたね。だから、子どもが勉強している時は、受験生の時かな、勉強している「灯り」を貸せてねといって、一緒に、バザーに出す小物作り(弁当袋)を沢山のこと作っていましたね。今思い出せば懐かしいですね。孫が赤ちゃんの頃は、喜んで子守りしていましたね。その時に、「いろはかるた」などをしていましたね。新聞紙を小さく丸めて、菓子箱にお弁当だと言って、詰めて、それを、抱えて、「可愛い子には旅をさせよ」と言って、部屋中を歩いていましたね。うふふ。孫達も、すっかり大きくなりました。 だから、今は、土日などは、一日自分の時間なのです。我が家は、目の前に三瓶山が眺められますので、毎日が絶景なのです。四季折々に、もう。うっとりなのです。そして、今の季節は、静かな里の秋なのです。
この歌の歌詞がピッタリなのです。