2020/10/06
あぁ 母さんとただ二人 栗の実煮てます いろり端 ♪ 「里の秋」唱歌でしたね。私は、朝起きると、必ず、我が家からの三瓶山にお祈りするのです。時の感じが、ちょうど、この「里の秋」とぴったりなのです。静かな静かな里の秋が、目の前に広がっています。有難いなぁと、うっとりしてしまいます。そうして、調べて見たら、「里の秋」の三番があったのですね。私は知りませんでした。戦争に行っているお父さんの事だったのです。三番、さよならさよなら 椰子の島 お舟にゆられて 帰られる あぁ 父さんよご無事でと 今夜も母さんと祈ります ♪ だったのです。私は、この歌を歌いながら、あぁ。日本人に生まれて良かったなぁと、つくづく思い知らされました。日本人は、豊かな情緒を持ち合わせ、一人一人の心の琴線があったように思います。
戦後75年経って、多くの日本人は、戦争を知らない人の方が多くなりました。価値観も、様々な所で、違ってきました。損得勘定の人が多く存在し、早い者勝ち、負け組、勝ち組と、言ったもん勝ち、二分化したり、二者択一で、「いいか」「悪いか」で、決めたり、点取り虫だと言って、競争社会になったり、だから、「清貧の思想」とか、「利他行」とか、だんだんと、薄れてしまった感じがしてきていた。もしかして、今回の、コロナウイルス感染は、対策として、「三密」を、どうとらえるのか、「人として」の価値観を、今一度、考える時が来たのかもしれない。
特に、この静かな秋に、「人として」どう生きるのか、静かに考えてみたいものだ。