2021/11/16
随分昔のことであった。我が家の母屋の2階を、私のお部屋に改造し、私の山百合御殿と、命名していた。平成16年2004年の時であった。「ベラルーシの林檎」岸恵子のルポルタージュ・エッセイを、借りていたので、返しに来たのよ」と、尋ねて来てくれた。私は、「えっ! そんな本を貸せて挙げて居たなんて、全然覚えていないのよ。」「そんな、返さなくてもいいのに。」「うふふ。あのね。今、断捨離しているから。持ってきたよ。」私は、感心です。
だってね。もう、かれこれ、一昔以上のことですよ。私なら、もう、夢のかなたですよ。もう、ビックリでした。
しかし、その返された「本」は、何とも言えない懐かしい匂いがし、その書物は、とても私に、微笑返してくれるようで、とても懐かしく、「お帰りなさいね」と、手に取って撫でた。そして、めっくって見た。
いやはや、岸恵子さんの、ルポルタージュは、今、読んでも面白そうだった。
如何に、日本人が「井の中の蛙大海を知らず」かが、分るようだった。
よしよし、折角、私の元にかえったのだから、もう一度、ゆっくり読むことにしましょう。
Copyright (C) 2014 社会福祉法人 亀の子. All Rights Reserved.