2021/06/10
私は、この記事を見つけて、そうだよなぁ。どうして、こんなにも思考力を失ってきたのだろうかと、考えてみた。私は、「百聞は一見に如かず」と、何事も、「真実」「本物」を見ないと、確かなことは言えないのだと、思っていました。だから、この障がい者福祉事業を創設する時も、先ず、柱である「志」がないと、方向性を間違ってしまうと、志の「理想」を掲げた。何故「理想」を必要とするかは、私が、病院時代に勤めていた時に学んだものだった。誰の為の「病院」なのか?あの当時は、職員の為の病院で、患者さんの為の病院ではなかった。私は、先ず疑問をもった。「患者さんの為の病院だ」にして行くべきだと、ドクターとも議論した。ドクターからは、いつも決まって『「患者さんの為の病院」は、それは、理想だよ。理想通りには行かないよ。』だった。
私は、ここで決断し、病院を辞めて、私が理想とする「福祉事業」を創設だと、心を決めたことがあった。
それは、吉田松陰の言葉に有った。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」 私は、その理想を、実現するぞと、志を建てた。亀の風見鶏も、遊亀館の屋根につけた。台風が来て、風見鶏の亀が落下して、そのままにはしてある。
私は、この福祉事業を創設するにあたって、様々な制度を法律の中を、どう進めて行くのか、様々な壁に当たりながら、クリアーしてきたような気がする。乗り越えられない壁はないぞと、諦めなかった。
2012年9月(平成24)に、「百聞は一見に如かず」で、イタリアに行った。イタリアは、精神病院がゼロだという事を、この目で確かめたかった。やっぱり本当だった。そして、驚いたのは、イタリア人は、自国の精神病院がゼロだという事を、イタリア国民は、皆が認識していた。(イタリアに在住していた友達に聞いてみると、そうだよ。イタリア人は、国民がみんな知っているよ。だった。)私は、地元の島根県で、あっちこっちに行き、障がい者の人権について、講演して歩いたことがあった。私は、ここで、日本人の思考停止を、まざまざと知ることになった。我が国は、「世界で一番、精神病院の病床数が多いのが日本だ。」「断トツ」だという事をお話をしても、聞いている人は、全てが、「あっ。そうですか。それがどうしたのですか?」なのです。なんだろう。我が国の事なのに、まるで、他人ごとなのです。
そして、そして、私は歴史が大好きでしたので、何故、小泉八雲が明治期に来て、とうとう、日本人に帰化したのだろうかとか、ドナルド・キーンさんも、東北震災後、とうとう、日本に帰化されたとか。こんな日本に何故帰化されたのだろうかと、私の想いはいつも、悶々としていました。
しかし、今回の新型コロナウイルスのパンデミック宣言にて、私の闇が、一気に晴れて来たような気が致します。
あぁ。そうか。日本人は、洗脳された思考の中で、「ウロウしていたのだ」と、気づくことができました。
だから、私は、今後は、私が知り得た真実を、伝えて行こうと考えたところです。宜しくね。