2021/05/11
暗い風というのは、暗い空気でしょうか。本当に人間さまの心理状態は、空気汚染し易いですね。このコロナ禍の中で、私は、お陰様で、色々な「書物」に出逢いました。そして、歴史が大好きでしたので、歴史は、勝者側かのヒストリーが展開しているのだなぁと、気づくことができました。我が国の歴史においても、私は、特に戦後教育で、歴史を学んできましたので、真実とは、まるで反対の歴史を学んで来たことに気づきました。特に、半藤一利の「昭和史」シリーズを読み、より深く肝に命じました。半藤一利氏の「歴史は決して学ばなければ教えてくれない」は、本当でした。そして、5月10日に、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤前慶応義塾長)の第4回会合を開き、憲法や皇室制度の専門家ら4人からヒアリングを実施した。このうち3人が女性天皇に賛成。現状の男系継承の維持策として、保守派が有力視する旧宮家(旧皇族)の男系男子子孫の養子縁組については2人が異論を唱え、一人が慎重な検討を求めた。百地章・国士館大特任教授は(憲法)は過去の女性天皇に関し「ふさわしい男子が得られない時に、一時的、例外的に」即位したしただけと分析。皇位の安定化に資さないと強調した。女系は「伝統を破壊する」と反対した。と、新聞記事に載っていた。
私は、ここで気がついた。我が国の強さは、まさに、神武天皇から続く、長い歴史の中に、現代まで続く、皇位継承が、きちんと続いていることは、素晴らしい事である。世界でも、我が国だけなのだ。オランダで、1500年で、イギリスでも、950年の建国なのだ、我が国は、それを遠に抜いているのだ。実は、その事を、当の日本人は、自覚していないのだ。何故なのか。実は、私は、明治生まれの祖父母や大正生まれの両親に育てられてきたので、気づいたのだ。大東亜戦争で、敗けて、広島や、長崎に原爆を落とされ、昭和20年8月15日終戦を迎え、天皇陛下の玉音放送が流れ、敗北し、焼け野原の国土は凄まじいものだった。
その後、進駐軍が入り、日本を二度と戦争しない国へと、憲法を変えた。それも、アメリカの都合のいいように作り替えられた。
教育制度も替えられた。あの当時、学校に通っていた生徒たちは、教科書に墨を擦って、黒塗りにしていった。
だから、私は戦後教育を受けてきたので、日本の歴史も、年号覚えなので、血の通った歴史教育とは、全く違っていた。たまたま、両親が歴史物語がすきだったので、私は、「書物」から歴史が好きになったようだ。だから、小泉八雲が松江に来ていたことも不思議だったし、最近では、ドナルド・キーンさんがとうとう日本国籍を取られたりとか、小泉八雲は、日本の古事記に惚れて、来日されたり、ドナルドめキーンさんは、「源氏物語」に惚れたりと、そして、ゴッホもモネも、日本の浮世絵に魅せられたりと。
我が国の素晴らしさに、気づくことが出来るようになった。本当に「灯台下暗し」で、あった自分が、何故、自分はこんな、空白があるのだろうかと、気づいた。戦後76年経った、今。 皇位継承策にしても、GHQの戦略の時に、伝統を破壊を目論んだ、経緯がある事を、日本人は、目を覚ます時が来ているようだ。だから、半藤一利風に言えば、皇位継承策については、我が国の歴史を、知らなければ、語る事は無謀というものだ。真剣に皇位継承策を、語るには、学ばなければ教えてくれない、とても大切なことなのだと。我が国の歴史を知り、先人の御恩に報いるよう、勧めるべきだ。軽率は、禁物だ。