今日はとてもいいお天気です。実りの秋です。金木犀のいい香りがします。

2018/09/18

樹木希林さんが亡くなられました。彼女の生きざまは、とても意味深い言葉をたくさん語っておられます。「人間には、生きる意味があるのよ」私も常日頃から、どうしたら、皆様にお伝えすることが出来るのか。と。先ずは、自分がきちんと、そのことを実感できているのか。皆さんにどうお話すれば、どう分かりやすくお話することが叶うのかと。そんな折、何の為に人間はこの世に生きているのか。では日本人は何の為にこの世に生きているのか。それは、日本の書記の中で一番古いのは古事記と日本書紀です。日本には天皇が受け継ぐ三種の神器があって、鏡、剣、勾玉がありますが、「鏡」が一番大事なのです。人間としての天皇の第一代、桓武天皇です。日本の歴史が始まった時、すでに日本民族が何をすべきでどうしたらいいのかということが定められていたのです。歴代の詔(みことのり)に良く出てくる言葉に「明(あ)き浄(きよ)き直(なお)き誠の心以て」というのがあります。明き、この明はこの赤にも通じますが、明るい。そして浄(きよ)い、真っ直ぐな心。日本人の価値観は、ここに尽きます。人間の心は何が良いか。明るく浄くそして真っ直ぐであること。宝鏡の神勅で、鏡は何も映ってないけれども、明るく浄くて真っ直ぐである。こういう心のあり方が良い。これが日本人の精神に持っている、明快な価値観である。日本書紀の中に、三大神勅というのがあります。これは、天照大神が子孫の子ども達に何を為すべきかと言葉を与えました。それを三大神勅と言います。一つは天壌無窮の神勅。~豊かな草木が生い茂り、永遠に実り豊かな国、わが子孫の王たるべき地なりは、日本は私の子孫が王として君臨すべき土地という意味で、代々天皇が治める意味です。高天原にあった理想をこの地上で実現しなさい。日本民族の目的は何か、高天原にあるような理想をこの地上に実現することです。誰もが誰もと平和的に調和していく世界、それが高天原のような世界であり理想なのだということです。二つは、宝鏡奉斎の神勅です。~宝鏡を見ること、天照大神を見ることと同様にせよ。鏡を見て、自分の姿を映して反省しなさいという意味です。その鏡を常に天皇に向かって置き、澄んだ鏡を見て心を清めよというわけです。三つ目は、斎庭稲穂の神勅です。~単純に言うと、稲を神さまから賜って、この地上で稲作をやって、共に協力してこの世この地上で仲良く暮らしなさいということです。澄み切ったところに育った稲穂を、次の子孫に任せなさい。この稲を作って一緒に食べて、地上で暮らしていきなさいということです。

日本で一番大事なお祭りは、秋にはお米がとれると天照大神に捧げて、八百万の神々に感謝する。これを新嘗祭(にいなめさい)と言います。

と言うことは、日本人は三大神勅の最後の斎庭の穂の神勅に感謝して、毎年その感謝の気持ちを捧げてきたと言うことで、国の生まれた時の形を毎年繰り返して、確認して来たと言うことなのです。これが日本の国の本来のあり方です。

うふふ。何か、スッキリしませんか。こんなに素晴らしい日本がずっと続いてきています。地球上で我が国だけなのですよ。私は、余りにも感動したので、皆様にお伝えしたくなり伝えました。