菜の花や月は東に日は西に・春の海終日のたりのたりかな 与謝蕪村 江戸中期の歌人 

2021/04/14

いずれにしても、日本の春を愛でていますね。この与謝蕪村は、1784年に68歳で亡くなっています。今から、237年前の日本です。

日本人は、いつの時代も、日本の四季を歌っています。「菜の花や 月は東に日は西に」も、現代人の私達も、「そうだよなぁ」と、合点しますね。「春の海 終日のたりのたりかな」も「そうだよね」と、納得します。

私は、この時期になると、横山大観の「無我」が絵が気になるのです。「無心の童子が春の川辺にたたずんでいる。猫柳が春を感じる。まるで誕生仏を思わせる。「無我」すなわち禅的な悟りの境地を表している。大観が29歳の作です。実は、私は東京の台東区の不忍池の近くにある、横山大観記念館を訪ねたことが何回かあります。

そして、この島根県には、足立美術館が超有名なのです。それも、今の美術館より3キロほど奥の広瀬町出身の、足立全康氏(明治32年生)が幼少の頃から日本画に興味があり、この横山大観には、ぞっこん惚れていた。若い頃から、日本画を集めていた。

庭造りへの関心も高く、1970年(昭和45年)の71歳の時に、郷土への恩返しと、島根県の文化発展の一助になればと、財団法人足立美術館を創設されたのです。うふふ。もう、51年も経ってしまいました。もう、今では、世界が認めた、庭園ランキング日本一の足立美術館なのです。