お早うございます。

2016/05/30

不思議なものですね。アメリカのオバマ大統領が広島の原爆記念館へお出でになり、献花され、スピーチをなさった。もうそれだけで、世界に平和宣言をされたことになります。オバマ大統領は、2009年4月5日に、チェコの首都プラハのフラチェニ広場で30分弱の演説をされた。2009年10月9日、オスロにてノーベル平和賞を受賞している。「核なき世界」「核兵器を使ったことのある唯一の核保有国として、行動する道義的責任がある」「核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を明確に宣言する」と、目標に向けた道筋を示したプラハメッセージだった。そのオバマ大統領の「広島演説」は、素晴らしいものだった。

魂をゆさぶる、神がかり的なコミュ力だった。そして、天才的雄弁家であり、文学青年でもあった。「71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変した。閃光(せんこう)と炎の壁がこの街を破壊し、人類が自からを破滅に導く手段を手にしたことがはっきりと示された。「この空に立ち上がったキノコ雲の映像を見た時、私たちは人間の中核に矛盾があることを非常にくっきりとした形で思い起こした」と、平家物語のようなもの悲しさと不条理観、広島を「核戦争の夜明けではなく、私たちの道義的な目覚めの地としなければならない」まさに、壮大な「絶望と希望」のストーリーは、本当に歴史的演説だった。そんな素晴らしい演説を、この我が国、日本での演説だった。まさに、世界に向けての「平和宣言」であった。こんな小国の日本は、実はキラ星の如く、平和のメッカでもあるのだと、宣言されたのだ。世界の祈りは「世界平和」である。まさに、広島は平和宣言のメッカでもあるのだ。全世界の人類よ、目覚めよ。「百聞は一見に如かず」だ、平和を目指して、広島へ集合だ。  なんてね。