お早うございます。今日は朝から雨です。

2016/04/28

雨が降ると、野山の若葉が、一段と美しくなります。だから、シトシトと降る雨もいいものです。ほんに昔の人はいいことを言うものですね。「雨降って、地固まる」とか、「やまない雨はない」とか、「雨のち晴れ」とか、自然界を大肯定します。特に日本人は自然界に神が宿り、八百万の神に感謝します。だから、この「命の誕生」を全肯定します。道元禅師は「本来本法性 天然自性身」(本来、天地万物すべてが清浄で、人間は悟りの世界の中にいる)とします。とかく、今の社会は、二者択一になりがちで、「勝ち組だ。負け組だ。」「白だ。黒だ。」「いいだ、悪いだ」と、きめつけてしまいます。でもでも、よ~く考えてみると、「あれぇ。雨が降ってもいいし、晴れてもいいし」「負ける人が居るから、勝つ人がいる」「色の白もいいし、黒もいい」あんまりこだわらない方いいような気がします。すると、相対的に考えませんから、まず、自分は自分と、有りがたい命をこの世にあるだけでも、有り難いなぁと思いませんか。そうすることによって、日本人の全肯定が生まれてくるような気がします。