2015/03/12
ほんに、毎日毎日、「ぼくらは鉄板の上で焼かれていやになっちゃうよ~♪」
うふふ、タコ焼きさんかな。。。鯛やき君かな♪ でも愉快だよね。
我々も人間さんも、毎日毎日、よく頑張っているよね。そう思わないかな。私なんぞ、本当に、この年を重ねてきて、余計にそう思いますよ。すると、面白い記事を見つけました。月刊福祉の4月号です。
社会福祉の論点の所です。高齢期後半の心理発達です。東京都健康長寿医療センター研究所研究員の増井幸恵さんの記事です。
高齢者の新しい区分では、2014年の日本の100歳以上の高齢者は5万8820人と10年前の2倍以上となり、高齢者の長期化はますます進んでいる。そこで近年の老年学では高齢期をいくつかに分け、前期高齢者(young-old:65~74歳)、後期高齢者(old-old:75歳~84歳)、超高齢者(oldest-old:85歳以上)という3つの区分をもうけるようになった。老年的超越理論では、老年的超越という心理発達が注目されている。老年的超越とは高齢期に生じる価値観の変化である。具体的には、「いつまでも健康を維持することがよい」とか「いつまでも活動したり社会参加したりすることがよい」と言った生涯現役型の価値観から、「身体や健康に気を遣わなくてもよい」「ひとりで静かに過ごすのも退屈しない」と言った一見活動的でない価値観に変わっていくとされている。
ほかにも、①自己中心的な傾向が弱まり、他者への思いやりや感謝の気持ちが強くなる。
②身近な人だけでなく、離れている人や直接関わり合いのない人や存在と「縁」や「つながり」を感じるようになる。
③がんばらない、無理しない、といったありのままの自分でいられるようになる。
④生きていることの不思議さ、ありがたさを感じるようになる。
⑤死が身近なものと感じられるようになり、死の恐怖が弱まる。
などの気持ちが強くなっていくとされている。
老年的超越が発達することで、機能の維持が難しくなっても否定的な自己評価をせず、心理的適応が図られると考えられる。身体機能の低下した超高齢者を対象とした調査で、老年的超越が高い人のほうが、低い人よりも幸福感が高いことが示されている。
なんてね。面白い記事を見つけましたよ。年を重ねることを否定的に捉えず、何事にもこだわらない、あるがままを受け入れ、それを有りがたいと思える、円満な老年者になれると、素敵だと思いませんか。
感謝、感謝ですね。