合理主義・規制改革・革新・イノベーションは、日本社会の荒廃だった。

2021/07/14

私は、かねてより、合理主義、規制改革、革新、イノベーションは、どうも、合点が出来ず、悶々としていたように思う。この亀の子の事業を開始するにあたっても、常に、「なんか変だぞ。おかしいぞ。」と、疑問に思っていた。だから、厚労省が規制改革だと言っても、いつも「待てよ。」と、慎重に向き合っていた。事実1991年(平成3年)8月にハートピアきつれ川・栃木県さくら市にホテルと精神障がい者の授産施設が開設された。(全家連)さんだった。あの当時、精神障がい者の家族会は、唯一の家族会だった。それを、厚労省は、巧みに使って、当時の厚労省役員の天下りの場所として使ったのだ。既に経営が難しくなり、2009年(平成19)には、全家連は自己破産を出してしまった。結局、2011年(平成23)に、全てを解散してしまった。今は、民間の医療法人が買収し、老人のディサービスを主体とした老人福祉施設「ハートピアさくらの郷」として、経営されている。実は、私も、当時、全家連ともつながりがあったので、この建設に当たって、全国の家族会が、県ごとの家族会に割り当ての資金計画がなされ、島根県も資金を提出していた。まぁ。実は、このことが、中央であったので、私の法人は、この手には、乗らないぞと、いつも、慎重に、石橋を叩いて渡る癖がついたのかもしれない。合理主義もそうだった。

おいおい!人間の人生で、合理主義は無いだろう。と、しかし、「金の切れ目は、縁の切れ目」も、そうだった。

だから、「結果が良ければ全てよし」と、なりがちだった。私は、ここで、随分と反発した。特に、この障がい者施設での、メンバーさん達の回復期間についても、無性に腹が立ったことがあった。それは、監査の時であったが、社会復帰するのに、厚労省は、2年間です。もし、それが不可能な場合は、医師の意見書を提出し、1年間延長してもよろしいだった。「やれやれ」だった。そこで私は、その監査官に、この2年間とは、誰が決められたのですか。すると、監査官は、「世界基準です。」と、張ったりもいいとこです。私は、この時も、やれやれ、こんな人たちと、やっておられんなぁと、思いました。信用することが出来なかったことを思い出しました。

こんなことが、監査の度に有りましたので、いつも、悔しい思いをしていました。だから、厚労省よ。国家公務員になるのなら、地方の現場に来て、1年間ぐらい勉強してから、本物の国家公務員になって欲しいと、思っていましたね。そうそう。ほんの最近のことですが、国家公務員の経産省のキャリア職員が、二人も、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した中小企業などを支援する国の家賃支援給付金をだまし取ったと。いやはや、この国は、一体勿体どうなったのかと、悲しくなってしまいます。

私は、平成18年に、「国家の品格」藤原正彦の本を買って、読んでいた。

昨日のことだが、私の本箱から、この「本」を取り出して、検めて読んでみた。15年経過しているが、まさに、グローバル社会に飲み込まれ、日本人の、「まごころ・大和魂・武士道」は、ズタズタにされたような気がしてならない。「おかげさま・お互い様・ごちそうさま。ようこそありがとうございます。もったいない。」が、どこへ行ったのだろうか。さぁ。気づいたものから、取り戻しましょう。