お早うございます。今年の歌会始のお題は「窓」でした。

2022/01/20

お題を、お決めになるのは、「天皇陛下」なのです。

天皇陛下の「窓」のお歌がとても素敵なのですよ。

『 世界との 往き来難かる 世はつづき 窓開く日を 偏に願う 』

『 せかいとの ゆききむずかる 世はつづき まどひらくひを ひとへにねがう 』

このお歌を、歌い終えるのに、3分を要します。

百人一首を歌うのにも、ゆったりと、情感こめて、うたいます。

「しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで 」

「いにしえの ならのみやこの やへざくら けふここのへに にほひぬるかな 」

私の好きな、百人一首の二首です。

なんか、日本人って、素敵だと思いませんか。うふふ。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家の藤原定家が選んだ歌(私撰和歌集)が、小倉百人一首なのです。

ここ大田市に於いても、江戸時代は天領地でしたね。実は2018年(平成30)10月に大森の宗岡家にて、お茶会をさせてもらったのです。その宗岡家は、江戸時代以前からの銀山開発に関わり、初代当主は佐渡金山などでも活躍。「地役人」「同心役」などとして鉱山経営の要職を担った家だったのです。そのお屋敷には、お茶室が有り、水屋まであったのです。私は、我が家から、「清風明月を拂う」の掛軸を、掛けて、お客様をお迎えしました。私は、こんな質問をしてみました。「江戸時代にも、こうしてお茶会をしていたのでしょうか」と、すると、この石見銀山に詳しい知人が、「そうなんですよ。」「この大森のお屋敷には、何処にも、お茶室があったようです」と、どうも、歌会もあったようです。

となると、日本人は、もともと、「やまとごころ」を持ち備え、素敵な日本人がいっぱいいたようです。

なんか、私は、とてもほんわかした、豊かな日本人の暮らしぶりが、見えてくるようです。