アハハ!若いメンバーさんに、かまわれてしまいました。

2019/07/10

お昼ご飯を、いつものように、食堂で食べます。食堂は、沢山のメンバーが食事をしますので、いっぱいになります。そこで、私は、たいてい、遅くに食堂に行きます。何故かと言うと、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」を観ていますので、それを見る時間帯にしています。案の定、音量が低かったので、ボリュームを上げて、23までにしました。すると、平成生まれのメンバーが、「ちょっと、大きいので、小さくします。」と言って、19に下げてしまいました。私は、まぁしょうがないかと、諦めて、ぼやきます。「あれ!お年寄りは、耳が遠くなるからね。お家におばあちゃんは、いないのかな?」とうとう、「なつぞら」が始まりました。私は、「ごめんね。やっぱり聞こえないな。ちょっと、ボリュウムを上げていいかな。」すると、彼は「はい!1こならいいですよ。」「ごめんごめん。2こ上げさせてね。」と言って、23にしました。これで、しっかりと、「なつぞら」を見ることが出来ました。「うふふ。聞こえない人の気持ちも分かってね。」と、彼に言ったのです。彼は、「はい!いいですよ。」と。

本当に、亀の子は、日常茶飯事で、様々なことが発生します。実は、こうして、人との関わり、対人関係を学んでいく、実践舞台でもあるのです。特別なことをするのではなく、日常の中で、ソーシャルスキルトレーニング(SST)をしているようなものなのです。その昔、森山さんは、動くSSTだねって、言われたことがありました。そうなんです。今日も、素敵なお話が出来ました。

いつもの彼女から、電話がありました。そのお話と言うのは、その昔では、非常識な事だったのですが、今の現代では、常識なのです。面白い事に、彼女も出くわしたようです。と言うのは、お昼に、昼寝をしようかなと、思っていたら、外で草刈り機の音がしだして、喧(やかま)しくて寝られません。腹が立ちますと。そのお話を聞き、とんと昔を思い出しました。昭和40年~昭和の時代は、鎌で刈っていましたね。我が家のおばあちゃんも、朝草刈りと言って、朝早く起きて、綺麗に刈っていましたね。朝起きてみると、なめるように刈ってあり、驚いたものでした。それが、平成になってからは、草刈機械が出回り、朝、早くから、草刈り機の大きな音がして、喧しくて寝られたものではありませんでした。私は、「本当だね。昔は静かだったのよ。私も、貴女の気持ちは、凄く分かります。」と、伝えるて、二人で、大笑いしました。すると、その彼女は、「私ね、まだ、聞こえてくるのですよ。幻聴さんだなぁと、思うんだけど。うるさいのよ。」「そう、その幻聴さんは、どっちの幻聴さんかな。?」「え!どういう事。」私は、その時に、とんと昔の事を思い出しました。そうね、30年も前の事です。石東病院の新管理棟が出来て、私は真新しい医療相談室で、とても不思議な出会いをしました。その男性は、外国帰りの方で、私に、素敵なスカーフをプレゼントして下さり、外国の医療雑誌に悪魔の幻聴と、天使の幻聴が存在する。面白いですよと、お話して下さっていたのです。うふふ。もう!すっかり忘れていました。思い出したことを、その彼女にお話することが出来ました。私は、自分が幻聴さんが聞こえてくることが自覚できるようになれば、もしかして、その「悪魔の幻聴さん」は、「天使の幻聴さん」なる可能性があるかも知れないよ。なんて、お話することが出来ました。なんか、とっても、嬉しい気持ちになりました。そこで、その彼女に、もしもし、「天使の幻聴さん」に、なったら、いの一番に、私に知らせてね。うふふ。30年前のあの男性の発言は、本物だったかもと。お礼をいいたいね。彼女は、元気いっぱいに、「はい!分かりました!」と。

私たちは、生まれてから、死ぬまで、50年か100年の肉体ではなく、果てしなく遠い過去から、永遠の未来に向かって流れる永遠の生命であることが分かります。人生に対する仏教の底知れない深い教えが、いつもいつも、この私を包んでくれるのですよ。有り難いですね。