退院促進支援事業関係者研修会に参加しました。

2009/12/15

12月12日(土)と13日(日)の二日間、大阪アカデミアにて、今年も「退院促進支援事業関係者研修会」が開催されたので、参加しました。
今回のテーマは、「退院後の地域生活を支えるために
                         ~地域移行のいまとこれから~」
研修会の内容は、次の通りでした。
12日(土)
 ○厚生労働省 行政報告・挨拶
 ○退院促進支援事業予後調査『精神障害者地域移行支援事業の実際から見えた、
   地域生活を安定的に支える方策と人材育成について』中間報告
 ○シンポジウム1 調査報告を踏まえて地域生活支援の在り方を考える
 ○シンポジウム2 全国各地の状況と取組について
 ○分科会 情報交換会
13日(日)
 ○厚生労働省 行政報告 今後の相談支援事業について
 ○シンポジウム3 相談支援事業としての地域移行支援
 ○わたしたちはどう地域移行を進めるか、今後の展望を語りましょう
退院促進研修会
行政報告は、政権が自由民主党から民主党に変わったため、今後の展望について、突っ込んだ話ができないようで、もどかしかったです。
退促予後調査を聞いていて不思議だったのは、大阪のメンバーさんたちは、退院後は殆どの方が、デイケア・訪問看護・居宅介護・地域活動支援センターを利用していて、訓練等給付事業を利用されていないのが不思議でした。亀の子では、訪問看護は当然利用される方が多いのですが、訓練等給付事業(特に自立訓練(生活訓練)事業)を利用される方が多いので、地域によって違うものだなと感じました。
退院支援の中で、私が気になった言葉は、「グループホームなどの社会資源に空きがないと、退院できない思っていないか」
もしそう考えているなら、これは措置退院ではないか!(第2・第3の社会的入院ではないのか?)
この言葉は、確かに一人で生活することが難しいのではと、思った人に対しては、グループホームの空きを待とうとしている私が見えてきて、考えさせられました。
利用者は、「隠し事をせずに地域のことの良いこと・悪いこときちんと伝えてほしい。」という声が殆どだと聞いて、当然のことなので、これからもこのスタンスでメンバーさんに接していこうと再認識しました。
この二日間の研修でいろいろ考えさせられたこと、学んだことなどがたくさんありますので、今後の退院支援を含めてメンバーさんの支援を行っていきます。
研修会スタッフの方々、良い研修会を開いてくださってありがとうございました。